第44話 溺れる者よ、藁をつかめ

「溺れる者は藁をもつかむ」×
「樹木に愛される男」×
「わらしべ長者」=といった感じのお話しです。

当初、与久作は亡くなり、絹姫は母親と同じ母一人で子供を育てることとなる・・・という物語になる予定だったのですが、2週間に1度通っているマンガの教室の先生に「救いがない」と言われ、生き返らせることになりました。(確かにその通りでした。)

白川郷から飛騨高山へと場面を転換する際に一コマ挟もうと思い、改めて4月の終わりということで4月の花でも入れようと思って、4月の花を探してみました。

そんなときにグッと目に映り気になったのが勿忘草(わすれなぐさ)、それで調べてみると、
なんとドイツで恋人に花を贈ろうとして川に落ちて亡くなった男がこの花の名の由来になっているよう。
なんという奇遇。まさに与久作の物語そのもののようだ。しかも花言葉は真の愛らしい。
これはもう勿忘草を描くしかない。
というわけで1コマ描きいれています。
和夢を描いていると不思議な導きがしょっちゅうあるものです。

さあ、そして第2章がようやく完成しました。
いよいよ第1部のまとめ(予定)の第3章です。
ぜひぜひ引き続き、よろしくお願いいたします。
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