第62話 風折剣(かぜおりのけん)


おはぎ最期のお話です。
初登場から60話、3話の段階ではこんな展開になるなんてまったく考えていませんでした。
ましてや殿が圃稚鴉に下賜した短刀が玄さんが首からつるしているカバンに入っているなんて・・・。
こんなことならもっと担当のデザインをしっかりつくるべきだった。

風折剣はまさに風を折り曲げるように切り開くことができます。
防ぐ技の凪(なぎ)も気に入っています。
風の止んだ状態の凪はまさしく漢字の中に「止める」「止む」の文字が含まれていて風を止めるのにピッタリな技だと感じていました。

風は人生を例えるのによく使われます。
歌の歌詞にも「風を待つ」「風をうける」「風向きを読む」「逆風を追い風に変える」などなど。
シェークスピアの小説には「風よ吹け、この頬をやぶらんばかりに・・・」のように
現状や心の状態を表す時に風は一つのバロメータのようです。
62話には風を武器とする多くの技が登場し、様々な風にまつわる感じが登場しました。
昔から風は生活に密着していた自然現象なんだなと改めて感じました。
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