オリジナル長編マンガ 和んだふるたい夢
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第98話 送り狼の肋(ろく)

八犬士六の剣、送り狼の肋です。
犬編を描くにあたり狼はどうしても扱いたかったキャラクター。
同時に黒狼と肋が登場しています。
なぜ龍か・・・

八犬士の服と武器のデザインのモチーフに
奈良時代の仏師、運慶の八大童子像を意識しています。(八犬士×八大童子像です)
その中で一体、龍にまたがっている像があります。
そこで送り狼の肋も・・・となったわけです。

そしてとんぼはこの肋に玄さんの舞柳剣を重ねてみています。(龍(りゅう)と柳(りゅう)ともいえるかも)

ちなみに龍の名前は白(しろ)。
千と千尋の「はく」を連想してしまいそうですが、
イメージはペットの犬に多い名前からです。
(ぽちは圃稚鴉とかぶってしまうのではくに・・・)

白・・・でも設定もちょっとかぶりぎみだったりして・・・
やっぱ影響は受けているのかも。
昔友達に
オリジナル作品っていっても既存作品の再構成だって言われて論争したことがあるけれど、
そういうこともあるのかもね。

そういえば今読んでいる今昔物語でびっくりしたんだけれど、これは名作映画 羅生門の元ネタでは?と思いました。もっというとその原作は芥川龍之介さんの藪の中。
でもこの話って今昔物語の「死人の捨て場所羅生門の老婆」と「夫の目の前で侵される妻」という二つの話の設定をベースにして芥川龍之介さんがその背景にある人間に切り込んでいった作品ではないかって思いました。

そういえば5月の連休には芥川龍之介さんの生誕地を訪れたばかり。考え深いです。

東北地方を治める十二神将は黒狼としました。
(群馬も狼にまつわる神社があるのですが、関東地方は黒駒(=馬)にしています。群馬・・・にも馬の文字が見えますし)

送り狼は現代使われる女性を送るといいながら…
という意味合いに加えて紀州の昔話、送り狼の意味合いを加えて登場していただきました。

そして芭蕉は等窮の家を訪れます。
ここには4日ほど滞在したようです。
そこに登場していただいたのが座敷童(ざしきわらし)さんです。
東北にまつわる昔話からどのような妖怪に登場してもらおうかといろいろ思いを巡らせていた先週、たまたまつけていたTV番組に座敷童がでるという宿にカメラを設置して座敷童を撮影するというのをやっていて、
さっそくこの97話で登場いただくこととなりました。

さあてどのように物語が展開していくのか?
相変わらずほぼ決まっていない流れに身をまかせる状態ではありますが、その分とても楽しんでいます。

ここのところめっきり街への飲みに出ることもなくなりましたが、昨夜は和夢も読んでいただいているイタ親父さんと飲みに出かけました。
2件目でガンガンに歌いました。
さあ、充電したところで第2部第2章!(タイトルはまだ未定ですが)頑張ります。

ぜひおつきあいくださいませ。
読んでいただきありがとうございます。
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