オリジナル長編マンガ 和んだふるたい夢
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第180話 とんぼ対黒蜘蛛
黒蜘蛛ととんぼの対決がこんなに早くはじまってしまうなんて当初のイメージにはありませんでした。
でもとんぼは勝手に或戸裏絵(アトリエ)を出て行ってしまいました。

ゴールデンウィークに読みかけたままだったブリーチの残りの話を一気に読み終えました。そこで登場した刀鍛冶師の設定などもあり、士刃双樹の槍づくりの話がほしいなって感じたりもしました。
七つの小部屋で一つずつ技を磨くという設定は10年前に訪れた岡山県の備前長船刀剣博物館の展示室が発想の起点です。
この美術館はただ展示をしているだけでなく、刀づくりの工程ごとに
プロの方の仕事を目の前で見ることができるという面白い展示方法でした。刀造りというと刀鍛冶師しかしりませんでしたが色んな技巧を持った方が携わっているというのを知り、それを取り入れたいなと思いました。それが和夢の七狐です。
なのにとんぼは出て行ってしまいました。
宇伽っちの愚痴は作者の愚痴のようでもあります。

ま、それがとんぼらしいからいいかな。

下は10年前の備前の旅の写真です。
この時は「閑谷学校」「備前焼の里」「長船の刀造り」の3つのテーマを感じるため一泊でレンタカーで旅をしました。
(今見るとメチャメチャ写真が下手だ)

備前焼き里にはレンガ造りの煙突が並ぶ
備前焼 レンガ造りの煙突

備前焼の狛犬がお出迎えの神社
備前焼の狛犬

神社の門にも備前焼の装飾。
瀬戸市、信楽、有田など以前にも焼き物の里には似たような神社があったな。
備前焼きで装飾された門

備前焼の里は伊部駅(いんべえき)が最寄りの駅。
下は忌部稲荷さん。
隠れ里のような名前だなと感じました。
信楽は伊賀や甲賀に近くなんとなく伊部に近い語感を感じました。
「が」の音はあまりよくない場所(田をつくるためかな?)と以前に
聞いたことがあります。
信楽は滋賀らきに通じます。以前、「滋賀」「伊賀」「甲賀」、3賀の旅をしたこともありますが、忍者の里と刀剣の里になんとなく似た匂いを感じました。
忌部稲荷

道端に積まれた薪。焼き物の里らしくていいなあ。
備前 焼き物のための薪

刀剣博物館の近くでたたら製鉄を見せてもらいました。
マンガを描いているというと、以前にこの場所にマンガのための取材に来た女性漫画家の方がいらして完成したマンガを「できました」って持ってきてくれたというお話をきかせていただきました。
そしてそのマンガを譲ってくれました。
「これはあなたが持っていた方が良いでしょう」
そうした出会いもこの和夢に生きていると思います。
マンガのタイトルは「カナヤゴ」です。

カナヤゴとは金屋子神。
いぜんたたら製鉄にまつわる場所を巡った旅をしたことがあり、
また紹介できるといいな。
たたら製鉄

下は天王社刀剣の森。
この近くがかつての福岡という地で豊臣秀吉の軍師、黒田官兵衛の先祖はこの地の出身らしく、岡山のその地名を九州に持っていきました。
天王社刀剣の森

焼き物の里を訪れていつも思うのは「飲み屋がない!」
備前でも結局、宿で晩飯くって、日本酒も飲んでそのまま寝たのを
よく覚えています。

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