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第188話 大江山砦のぬらりひょん |
羅城門跡で忽然と姿を消した百鬼夜行の妖たち。 彼らが現れたのは大江山でした。 大江山にはいくつかの鬼伝説が伝わっています。 聖徳太子の弟は霊犬の力をかりて鬼を退治、 そしてもっとも有名なのは酒呑童子(しゅてんどうじ)の物語。 この物語には源頼光とその四天王の活躍がマンガのよう。 〇渡辺綱(わたなべのつな) 一条戻り橋の上で鬼の腕を切り落とした豪傑、全国の渡辺姓の元祖 〇坂田金時 昔話の金太郎の成長した姿、これが金時 〇卜部季武(うらべのすえたけ) 〇碓井貞光(うすいさだみつ) 風水的な考えから作られた京の街づくり。 北に山、東に川、南に池、そして西に道。 山陰道から入ってくる妖魔の通り道が大江山です。 (応仁の乱のときには山名宗全は山陰道から京へ入りました) そこに妖怪たちを集めたぬらりひょん。 しかし彼は言います。 ここに城を築いても人間たちには勝てないだろう。 しかし対抗する道がないわけではないと。 今回の話には日本の昔話に西洋の昔話のエッセンスを足したようなお話になりました。 百鬼夜行で妖たちを楽しいお祭りで誘惑して連れ出したのは まるでグリム童話の「ハーメルンの笛吹男」のよう。 そして濡れ女に飲み込まれたとんぼはピノキオがクジラのお腹の中でゼペットじいさんに再会した場面のよう。 さて次話、引き続きぬらりひょんの物語です。 |
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