オリジナル長編マンガ 和んだふるたい夢
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(自主規制18禁)黒塚の鬼女 完全版

黒塚、または安達原として知られるこのお話は
能、歌舞伎、神楽、マンガ、アニメなど多くの作品に題材として
使われています。しかしとても暗くて重いお話し。
奥の細道の旅で芭蕉が訪れた地ということで、ぜひ和夢では取り上げるべきですが、鬼女誕生の話だけはエグいので本編からは割愛しました。


平兼盛はある姉妹に恋文を送るときに
「みちのくの安達ケ原の黒塚に鬼籠れりというはまことか」
と歌を詠みました。
これはなかなか姿を見せない鬼と会えない姉妹をかけあわせた歌。つまり「会いたい(一目見たい)」とにおわせる歌です。
この歌が先にあって、黒塚というお話が後からできたという説もあるようですが意外と的を得ているような気がします。
この歌が発端で鬼の話が作られたのかもしれません。
鬼女となる乳母の名前が岩手というのはみちのくの鬼の話から名前をとったのではないかと推測されます。
現在の岩手県の県名の由来は、悪さをしていた羅刹(らせつ)という鬼が心を入れ替えますと誓った際に岩に手形を押した話だそうです。
みちのくの鬼の話から乳母の名前を岩手としたのではないでしょうか。
それを京都で能として上演すると話題を呼んだ。
そこで物語の舞台はどこだという話となり、福島県の岩屋が選ばれた。もしかしたら後からこじつけられたのかもしれません。
そして鬼女(鬼婆)の誕生伝説が加えられた。
もともと別の話があってくつけられてのかもしれません。
(もしかしたらお岩さんのお話も今度はここから名前をとっている可能性も・・・平安時代の岩手さんを江戸時代らしくよぶとお岩さんになるだろうし・・・)

作家はいろんなお話を読みそれに影響されながら物語をつくっているといえます。
蟲愛ずる姫→ナウシカ
ガリバー旅行記の天空の国→ラピュタ
南総里見八犬伝→ドラゴンボール
って考えると昔の伝承もさらにそれのベースとなる物語があったと考えても不思議ではないと思います。

その中でもよくできた物語が後世への伝承されていくわけです。


【追加アップによるあとがき追加】
本番にアップしてからわずか1週間後に4ページ追加してアップしました。どうしても針姫(この名前は創作です)と岩手の娘の関係性が不明瞭だったせいです。そのせいで、岩手は安達ケ原にとどまり続けたのかがスッと落ちてこなかったので思い切って修正しました。
(後からすいません)
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