オリジナル長編マンガ 和んだふるたい夢
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スピンオフストーリー10(続編) 隠岐の島大脱出作戦
スピンオフストーリー10ようやく完結しました。
この話でどうしても描きたかったのが人形峠です。
10年近く前に鳥取県と岡山県の県境にある人形峠を車で通過しました。
人形峠・・その名前のインパクトから帰宅後ネット検索、すると人形を使って蜘蛛の妖怪を退治した物語がその地名の由来だと知りました。いつか和夢の中でエピソードとして入れたい・・ようやく実現しました。

そして合わせて、
黄泉の国への入り口といわれる黄泉平坂、その近くにある夜見島(よみのしま)を描くことができました。
黄泉の十二神将を描いていることもあり、マストでおさえたい場所でした。山陰は和夢本編でメインの舞台としては登場しない予定のため自然とスピンオフストーリー10は様々な要素を詰め込みがちに・・一気に描いて行きました。

出雲の八蜘蛛という黒蜘蛛の重臣たちが登場します。
スサノオノミコトは出雲神話にも登場する勇者ですが、
彼は日本初の和歌を詠んでいます。

八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣作るその八重垣を

また出雲大社本殿の天井画には八つの雲が描かれていることもあり、島根県松江市で結婚したラフカディオハーンはペンネームを小泉八雲と名乗りました。
そこで「雲」と「蜘蛛」をかけあわせた出雲の八蜘蛛を登場させることにしました。

隠岐の島からもっともちかい港の美保関には美保神社があり、
えびす様として親しまれている事代主命(ことしろぬしのみこと)が
祀られています。岬の先には神之御前島がありここでえびす様は釣りをしていた・・と言われています。
そんなわけでスピンオフストーリー10の中には隠れキャラとしてえびす様が登場しています。
よろしければ何回登場しているか数えてみてください。


冴の変装術で使用した変装道具はそのまま人形の衣装として使用されました。
しかし仮面を外したことで素顔になった桃太郎は素顔を覚えられてお尋ね者になるのを恐れてこっそり逃げ出してしまいます。
女郎蜘蛛が頭を弓で射られたことでその後、記憶をなくしてしまうことを彼は知りません。
桃太郎一味で唯一黒蜘蛛に顔が割れている猿は黒蜘蛛の追っ手に追われながら一人旅をします。


この物語の肝は桃太郎一味がどうしてバラバラに行動しているのか、その発端となった物語を描くことでもありました。
こうして和夢本編へと物語が続いていくことになります。

いよいよ第3部の第2章です。

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