島根県や広島県で演じられる神楽の演目です。
征夷大将軍、坂上田村麻呂は近隣で悪さをはたらく鈴鹿山の犬神丸の退治に出かけます。犬神丸のため、部下の夜叉丸はあやめ姫を誘拐しようとします。
そしてあやめ姫と一緒に暮らしているおじいさんを殺してしまいます。
そこへ現れたのが田村麻呂、夜叉丸を倒し、逆に部下にしてしまいます。
夜叉丸を道案内に犬神丸退治へ向かう・・という物語です。
しかしこれは近年の創作のよう物語のようです。
鈴鹿山には坂上田村麻呂が鬼を退治しに出かけた物語がありますが、
その鬼は実は鈴鹿御前という女性頭領で、田村麻呂と結ばれ子供までなす・・・という、物語もあるようです。
また京都祇園祭の山鉾の鈴鹿山は、鈴鹿山の鬼を退治した瀬織津姫命が乗っている。
有名は物語は各地へ電波、その際に少しずつ形を変えたりするのだと思う。
以前読んだ日本神話の源流って本を思い出します。
日本の神話と東アジアに伝わる神話の類似性ななどを比べていて興味深い書籍でした。
