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福島の旅(2017年7月15日)1日目

文知摺観音(もちずりかんのん)・普門院

第56話のあとがきでも書いたんだけれど、
旅に出かける週の月曜日。
ふっと仕事がやんだので午後半日休暇をとって和夢を描くことに。て何気にテレビのチャンネルをつけると水戸黄門が始まりました。
その話は水戸黄門が悪友の会津藩の藩主を訪れるという物語。そしてそこに登場するのが狼という名の蒲生家の残党。
蒲生家はかつて会津の地を治めていたけれど、その後、後継ぎ不在のため断絶となっている。(会津に行ってからしったのだけれど)。旅の中で蒲生氏郷の墓も訪れています。
旅に出る前から歓迎されている感じです!


福島駅に降り立つと駅裏の蕎麦屋でおいしい蕎麦をいただきました。天ぷらがあまくてびっくりした!
なぜだろう。油が違うのか・・・?
(上の写真は福島駅。ジオラマモードを解除してなかったから変な写真になってしまった)

事前に手配していたレンタカー。
ウォークマンの音楽をかけるとさあ出発!
福島市を運転していて感じたのは「もんじゃ焼きのような町」だなってこと。
あまり高くない山に周囲を囲まれていて、真っ平ではなくなだらかな勾配のある道をずっと走っている感覚。
もんじゃ焼きの土手に流し込まれた部分が町になっているみたい。

しばらく走ると松尾芭蕉ゆかりの寺の看板が!
これは行かねばならない。
第2部であきらかになるつもりでしたが、和夢の設定が元禄2年なのは実は松尾芭蕉が奥の細道の旅をした年だからです。
(2年前に岐阜県大垣市で松尾芭蕉結びの地を訪れることができたのは知らずに訪れたので本当ラッキーでした。)


松尾芭蕉像!
ここは文知摺観音(もちづりかんのん)・普門院。
奥の細道の旅でこの地を訪れた芭蕉と曽良。
もちろん芭蕉の句碑も。
「早苗とる 手もとや昔 しのぶ摺」


この地には悲しい伝説が残されています。

平安時代の初め、お忍びでこの地を訪れた貴族の源融(みなもとのとおる)がこの地の長者の娘、虎女と恋に落ちました。
一月あまりたったころ都から公を迎える使者がやってきたため、身分をあかし、再会を約束してこの地を後にしました。
公の姿を見たい虎女はもちずり観音に百日詣りをしました。
嘆き悲しんだ彼女がふとみると「もちずり石」に公の面影が浮かんできました。
虎女は病にふしそのままなくなりますが、その後公から手紙が届きます。
「みちのくの忍ぶもちずり誰ゆえに、みだらそめにし我ならなくに」
下の写真がもちずり石です。


今回の旅では鬼百合とアジサイがとても印象的でした。



ここには多宝塔も(東北では珍しいそうです)



ちょうど福島市出身の画家、米倉兌(とおる)の展示会をしていた。奥の細道の絵を中心にした展示。
その中の一枚に目が止まる。
母方の実家の居間に飾ってあるのと同じ絵。
(もちろん実家の絵は印刷、複製・・・)
そこには「月日は百代の過客にして・・・」奥の細道の冒頭文が添えてあったことを思い出した。
ちょっとゾワッとする感覚。


今回も良い旅になりそうだ。

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