第18話 洞戸(ほらと)へ

18話。
当初は双樹の幼少の頃のエピソードにしていたのですが、1話まるごとボツにしてしまいました。
スピンオフストーリーが2話続くような印象になってしまいますし、1章の余韻が完全に断ち切られてしまうように感じられると判断しました。

第一部は風編です。
この風編で大きくクローズアップする動物が猿。
インドの叙事詩ラーマヤーナは悪に覆われた島を神様が人間たちに生まれ変わり退治する物語であり、ラーマ王子とシータ姫が運命を出会いをする恋愛ストーリーでもありますが、その中で一番存在感を発揮し、活躍するのが風の神の生まれ変わりのサル、ハヌマーンです。これは西遊記の孫悟空のモデルにもなったと言われます。
風編では風の神の化身、そして執筆している2016年の干支でもある猿にクローズアップします。
これから登場する様々な猿にもご注目下さい。

日本で猿にまつわる神様というと猿田彦(さるたひこ)を思い出します。猿田彦は天孫降臨で降り立った神武天皇を大和の地へ導きました。猿田彦は元々日本にいた地元の神様(国つ神)、導くことから開運の神様でもあるようです。

とんぼは「円空に会え」という観水の言葉により、洞戸へ向かうことになります。
昨秋、円空の足跡を訪ねて2泊3日の旅をしました。
その時の取材(?)がこれからの物語の中で盛り込まれています。
旅をすると不思議なことが良くおこるのですが、
今回も5つほど、小さな不思議なことがありました。
詳細は旅コンテンツへ掲載するつもりです。

そうそう、作話中、TV番組をハードディスクへ録画しようと番組表をチェックしていた時、「日曜美術館」が気になりました。2016年6月19日(日)の日曜美術館は「円空」の特集でした。これって偶然?

 
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