第43話 神の面を持つ男

黄泉の十二神将の一人、黒猿が登場しました。
神という字は申(さる)に示すと書く。
この元ネタは風姿花伝です。
能面の男を描くにあたり能を知るために風姿花伝を読んでみてるのですが、そのしょっぱなに出てきます。能の権威づけののためとは思いますが・・・。
能はインド→中国→日本と伝わったようで、聖徳太子の時代にはすでに六十六の演目があったようです。
今でいうと映画やテレビを見るような感覚で能を楽しんでいたのかもしれません。

この黒猿のキャラクター設定には、仕事の営業先のお客様との会話もヒントになっています。
世間話でSFの話になったのですが、人には色々な方がいらっしゃいますが、それはもし何らかの強烈なウイルスが地球中に蔓延しても生き残り、ミュータントとして生き残るためでは・・・という内容の会話がもとになっています。

疫病で全滅した村でただ一人生き残った新種の人類?・・・そう、黒猿の誕生です。

彼の過去の話はもう少し先、第3章での触れてみたいとは思っています。


 戻る TOPへ