オリジナル長編マンガ 和んだふるたい夢
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第184話 涙のしずく
今回はしずくの話です。
メインキャラクターの中でも梅雨の属性のキャラであるしずく。
これを描いていたお盆休みは広島だけでなく広範囲が記録的な大豪雨。梅雨のキャラクターがメインでしかも彼女の涙を描いているのが大雨の日ってのに考えさせられます。
(ちなみに瓜姫は春、とんぼは秋のキャラクター、第1話のあとがき参照)

この184話の中でどうして久遠牢や黒犬との闘いの中でしずくがとんぼの前に現れたのか、その秘密をようやく描くことできました。
ちょっとすっきりした感じです。
(まだまだ描くべき伏線がいっぱい残っているけれど)


黄泉のシシガシラの契約の力により双樹の傍にいながら
その声は届かないしずく。
でも彼女は実はずっと声をかけ続けていました。

その声は極限の状態の時だけ、
わずか2回でしたが、双樹・・とんぼに届いていたのです。
(犬山城では瓜姫にもなぜかその姿が見えていました)
そして京都ではその姿が普通に目に見えるようになっていたのです。(京都で何が起こっている・・!?)
ここは実は大事なシーンだったりします。


回想シーンのために過去に描いた場面をもう一度書き直すことはたまにありますが、今回のように1話、2話を同時に描く・・・ということはなかなかないことで、かなり新鮮でした。
あの頃も頑張って描いていたなあって懐かしく感じます。


平安時代の装束の男にしずくが場所は慈眼堂(じげんどう)、そしてしずくが転んだ場所は中院山荘跡地の前です。
慈眼堂には和歌の名手で新古今和歌集の選者、藤原定家の念じ仏が収められているお堂。中院山荘は小倉百人一首の選者、蓮生の屋敷でした。この2つの建物はすぐ近く。
平安装束の謎の男は和歌にも関係が・・・。
(詳しくは185話へ持ち越します。)


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