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第192話 養生寺 |
当初、「尾花沢の紅」というタイトルで描き進めていた192話ですが、後半に予定していた6ページ分のストーリーが次第に膨らんでいったためその話を切り離して193話とすることにしました。 締めのシーンが変わってしまったため、タイトルを「養生寺」と変更しました。 本来は1話で三つの芭蕉の句を掲載する予定だったのですが二つに。 涼しさを我が宿にしてねまる也 這い出でよ 飼屋が下の ひきの声 この涼しさを・・・の句の涼し塚が尾花沢 養生寺にあります 養生寺です 尾花沢で百人将棋との戦闘シーンを描くことをイメージしようとしましたがどうしてもそういう展開になりません。 土地のせいなのか、清風さんの力なのか・・・そんなことを考えていたらそれ自体が1話の物語になりました。 お金を貸すことは里を豊かにする手段の一つである。 本当に清風さんがそう考えていたかどうかはわかりませんが、 お金の使い方は個人でも企業でも国でも使い方ひとつで大きく効力が変わるものだと思います。そこに魅力や魔力も備わる・・・ 労働をベースに表現したのはビジネス書でよく出てくるパレートの法則をベースにしています。 一生懸命に働く働きアリもよく観察すると一生懸命働いているのは2割のアリ。その2割のアリだけを集めてみるとまたまた一生懸命に働くアリは2割だけに・・。 この法則はいろんなことにあてはめられて考えられているようです。 まあそう考えるとみんなよく働いているよ。 働かざるを得ない環境にあるからかな・・? 芭蕉さんは清風さんについて 「彼は富めるものなれど卑しからず・・」とその人となりをほめています。 涼しさをまくらにして眠る・・ほど尾花沢ではくつろげたようで そんな奥の細道から伝わってくる尾花沢をイメージしていると自然に192話のような話になったのではないかと思います。 そうそう二つ目の句の「ひきの声」はヒキガエルのことです。 この女性の正体は・・193話にて。 当初6ページのものがたりがどう広がったかも乞うご期待くださいませ。 |
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