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スピンオフストーリー10（前編） 隠岐の島大脱出作戦
1話に1か月以上費やしてしまった。
ページ数も最長の56ページだけど。
とはいえほぼ同じ長さのスピンオフストーリー6話は2週間で描いているから・・ちょっと時間かけすぎかも。
今回は長さもですがキャラクター設定も盛りだくさん。
桃太郎一味の雉が初登場（しかも冴とお国の二つのデザイン設定！）。さらに黄泉の十二神将の黒熊と黒蛇が初登場、キャラだけでなく御座船のデザインまで必要でした。
今回のお話は桃太郎一味の物語。
そして第3部第1章の弓篭手 塊（ゆごてかい）さんの恋人、白妖さんの物語です。178話で触れた筑波山にて白妖さんが黒蜘蛛に
連れ去られるシーンもフラッシュバックしてみています。
白妖さんは手紙を油玉に込めて海へ放りました。
あの塔からどうやって・・・
大量の食糧でウミネコを呼び寄せて足にくくって放った手紙の内の一通です。出雲の経島（ふみしま）はウミネコの繁殖地で設定的にもピッタリだと思っています。
ちなみにやぶれた手紙の残りには恋人の塊へ伝えてほしい内容がしたためられていました。
サメの胃に入ってしまったため、桃太郎は見ることはありませんでしたが。
この手紙は「ニコニコニコタンさん」に書いていただきました。
ありがとうございました。
白妖さんはどうやって書いたのかな。筆はないだろうから。
包み紙に墨でも使ったのだろうか。
第3部第1章のキャラクター小野篁も登場しています。
篁って演目はあることは知らずにありそうだなと思って検束してみたら幻の能の演目らしくなんとちょうど一年前に復刻したとか！
驚きました。このタイミングで良かったのかも！
先日家の整理をしていたら昔、京都で見た千本えんま堂の狂言鑑賞のしおりが偶然出てきたし相変わらず持っている感じがしています。（和夢を描いているとそういうことばかり）
百仮面は思い付きで出すことにしてしまったけれど
ちょっと盛りだくさんすぎただろか・・・
この蝦蟇一族の物語はずっと前に描こうとして物語が完成せずに
寝かしたままだったもの。和夢の中で出雲を舞台にぜひ描きたいと思っていました。それでも物語がしっくりこないまま日にちが過ぎていっていたのですが、ルパン三世のリクエスト特集を金曜ロードショーでみて、宮崎駿さんがシナリオを描かれた作品でルパンが銭型のとっちゃんに変装している設定を見て、同じことがやれる気がする。とふと思い、犬さん（路狗）に黒蜘蛛を演じていただくことで展開がやっと見えてきました。そして出雲のお国を登場させるというアイデアがふっと降りてきたことが大きかったです。
さあ、続きは前編よりは早く進めれそうな気はしています。