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松尾芭蕉 | |||
俳句の巨人、松尾芭蕉 「奥の細道」はあまりににも有名で、その序文は声に出して読むと気持ちが良い名文です。 伊賀を旅した時に松尾芭蕉の家を訪れ感動しました。 (くわしくは88話のあとがき参照) 今回、和夢を描き始めるにあたり、元禄2年を選んだのは芭蕉が奥の細道の旅をした年だからです。 (芭蕉さんは尊敬する西行法師の没後500年の年に奥の細道の旅を決行しました) 芭蕉は伊賀出身で忍者という説があります。 和夢ではそこを掘り下げて物語を展開しています。 九州にまで碑が残る 九州をレンタカーできままに宿を事前にとらないきままな旅をした時に無性に気になる神社があって、わざわざ引き返してお参りしたことがあります。 その神社のわきにあったのが松尾芭蕉の碑。 「芭蕉って九州に来たことあったっけ?」 そう思い説明書きを読むと死が近づいたころにずっと芭蕉は「九州へ行きたい」と言っていたそうで、弟子たちが代わりに九州を訪ねここの碑を建てたとか。 思いのバトンに感動しつつ、芭蕉という人物がいかに尊敬を集めていたかを考えさせられました。 旅の達人、芭蕉 和夢は主人公たちが旅をする物語、 日本の歴史的人物の中でも旅・・・から連想するには最適な人物こそが芭蕉ではないかと思いました。 (伊能忠敬は日本中を巡りましたが、日本地図を作るため・・・ということで旅人とは少し違うような気がします。その意志をついだ間宮林蔵もそうだと思います。 やじさんきたさんはあくまで物語の主人公ですし) そんなわけで旅の達人、レジェンドとしても登場いただきました。 桃の名継ぎし者 和夢の中で一つのキーとなるものに桃があります。 穢れを祓う力のある「桃」(詳しくは87話に掲載)を扱ううえで、芭蕉は最適、最高の人物です。 芭蕉という名が有名ですが、長く使用した俳号に桃青(とうせい)があります。 ももの名を持つ芭蕉こそ和夢にふさわしいキャラとして取り上げました。また母は伊賀の忍者、百地家の出のようです。 芭蕉のデザインモデル 芭蕉のデザインモデルはいきつけの飲み屋の大将。 (常連さんには全然似ていないと言われましたが) これまで300件近くのBARや100件近くのスナックを飲み歩いたのですが、その中でもダントツのお気に入りの店でした。 大将が亡くなり、店が閉まりました。 それを機に飲み歩きを卒業して、マンガ制作にのめり込んだという意味ではとても考え深いものがあります。 2018年7月8日に常連さんに飲み会に誘われました。 みんなあんな店はもうないと飲みに行く先がなかなか定まらないようです。下は常連さんがもってきたお店だけで使えたチケット。 大将は若いころはヨーロッパでヒッピーをしていたそうで、 旅の話が面白い。 まわりの人達も面白い人ばかりのようで ・ドイツ人の彼女の話や ・100か国以上の女性と関係をもった縁日さんという人の話 ・・・その他、とてもこのサイトにはかけそうになような面白い逸話が満載でした。 (旅の達人、芭蕉さんのモデルには最適と考えました) その店には歌のうまい人が集まります。 ここで歌を歌い90点以上の点が出るとシールを一枚貼ることができます。そのシールが規定上集まるとランクがあがります。ランクが上がっていくと採点基準も厳しくなりますが、その壁を越えて名人と呼ばれるスーパー常連さんも数人いました。 しかし、ただ90点以上を取ればよいというわけではなく、他の人が先に90点以上をとっていない曲を選ばないといけません。チェック本と呼ばれる歌本にチェックがされていない曲を探すのですが、この歌もとられている。この歌も取られている・・とこの店では他の店では歌いにくいようなマニアックな歌がガンガン歌われています。 自分が隠れた名曲と考えていた曲がとられていたり、へぇーこんな歌うたう人いるんだって対抗意識を燃やしたり、他にはないオンリーワンなお店でした。 その他にも「お助けマネー」「キャンドル」「チャレンジすごろく」「けいば」などオリジナルなアトラクションゲームが盛りだくさんの店。 カラオケ創成期には自作カラオケがあったり、売れる前のあの有名アーチストが彼女といっしょに曲を聴いてほしいと店に来たり・・ いやあ、すごい店でした。 (マニアックすぎてか若い女の子のお客さんが少なかったのは残念だったけれどね!ま、それを差し置いても最強のお店でした。) ここでいろんな人の歌う歌の歌詞も和夢の下地となっています。 |
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