時の将軍、5代 徳川綱吉さんです。
犬公方（いぬくぼう）とも呼ばれる綱吉公。
和夢の舞台が元禄2年ということ、第2部が犬編ということで登場いただきました。
彼はきっと本来は心優しくそして理想家だったのではないかと思います。
戦国の風潮がまだ少し残る自制の中、命の大切さを訴えたかったのではないだろうか。
ただし秀才肌の彼の理想と市中との間のギャップは大きかったのかもしれません。
徳川幕府というと家康、秀忠、家光の3代で体制がかたまり、
4代家綱のときは補佐役の保科正之さんがしっかりしていたからゆるぎないものとなっていた時代だったと思います。
だから文句を言われても断行できた法令だったのではないかな。
江戸幕府中興の祖というと暴れん坊将軍でドラマのヒーローになっている
8代将軍吉宗ですが、彼はもともと紀州藩でまさか将軍になるなんて思ってもみなかった。街で悪さをして大岡越前さんのお世話になったこともあったとか。
（将軍になるときは大岡越前も江戸へ連れていくわけですが・・・）
それくらい市中を知っている方が改革は行えるのかもしれない。
もちろん他所から来た人が既存のルールを改革するというこてゃ相当大変だったろうけれど。
なににせよ。
この元禄時代に華やかな元禄文化も華開くのです！
