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夜叉が池


その年はまったく雨が降らない年でした。
長者の八太郎は渇いた田畑を見つめため息を漏らしていると、足元に一匹の蛇が巻きついてきました。
「もし雨を降らせることができたら、なんでも望みを叶えてやるところなんだけど・・・」
蛇はうなずくと姿を消しました。

するとその日の内から、まさかの雨続き。
そして八太郎の前に一人の若者が現れました。
「私は先日の蛇だ。確かに雨は降らせた。娘を嫁にくれ」
八太郎はしょうがなく三人の娘にいきさつを話すと
真ん中の娘、夜叉姫が
「わかりました。私がゆきます。」
と答え、若者・・・蛇と揖斐川へ姿を消した。

意気消沈する八太郎の夢に夜叉姫が現れて
「紅、白粉、そして匂い袋をくださいな」
といって消えた。
安八太夫は池に品々を浮かべると池の真ん中まですべるように進むと水中に沈んだ。
「夜叉姫よ!姿を見せておくれ」
そこから姿を現したのは大蛇だった。
そしてそれ以来、大蛇は二度と姿を現すことはなかった。
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