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1日目 米沢(上杉鷹山公) (2019年4月27日) |
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会社に入ってからは初となる10日間の長い旅の始まりです。 広島駅を7時30分の新幹線で飛びだし東京へ、 そして乗り換えたのが山形新幹線です。 新幹線は福島駅をすぎると急に速度を落として、新幹線・・・といいながらも在来線のようなスピード、谷間を縫うように山形を目指します。 そうして米沢駅へと到着! 到着したのはちょうどお昼時。 せっかく米沢へ来たのだからと駅前ですき焼き鍋のランチ! いきなりこんなスタートだったからかもしれないけれど、今回の旅は かなり金銭感覚がマヒして途中で3回も銀行ATMでお金をおろすことになってしまた。 上杉神社傍にある米沢牛の恩人の碑です。 明治の初め、米沢を訪れたイギリス人、ダラスは米沢牛のおいしさに驚き、横浜の居留地仲間に振る舞い、お抱えコックの萬吉に牛肉店を開店させました。 「なせば成る なさねば成らぬ 何事も ならぬは人の なさぬなりけり」 米沢藩 中興の祖 上杉鷹山公の名言です。 自ら先頭に立って質素倹約につとめ、多大な藩の借金の返済に取り組みました。彼の人生と賭した取り組みは彼の死後、しばらくして達成されました。 その改革は江戸幕府中興の祖にして、暴れん坊将軍としても有名な八代将軍徳川吉宗も参考にしたといわれます。 米沢は以前から来てみたかった場所、そう上杉鷹山公の空気に触れるために。 ホテルにカバンを預け、駅までレンタサイクルを借りるとまず立ち寄ったのが米沢織物歴史資料館です。 鷹山公は藩内に漆・楮・桑を植えさせ生糸の生産にも力を入れました。 米沢織にも鷹山の取り組みの名残が・・・ 米沢織の質問を2、3してみると 「体験してみます?」とお声がけいただき、機織りの体験をさせていただきました。これも和夢でいつか使いたい設定です。 上杉神社傍には レーヨンで有名な帝人の秦逸三の銅像がありました。 米沢織の地、この米沢から帝人が生まれていたとは驚きです。 この秦氏はなんと我が地元の広島のご出身で米沢工業高校の講師をしながら日本初のレーヨンを開発されたそう。 この銅像は広島の三原市からここへ移設されたそうなのですが、ちょうど三原の仕事をしていてこの一週間ほど前に三原の帝人工場の前の堤防から沼田川の河口の写真を撮ったばかりのことでとても驚きました。 秦逸三氏の銅像の傍には上杉鷹山公の銅像が。 生糸とレーヨン。時代を越えてここ米沢で。 地元、米沢の方はこの9代藩主のみリスペクトを込めてなのか 鷹山公と「公」をつけて呼ぶそうです。 下は上杉鷹山公を祀る松岬神社。 そして下の写真が上杉神社です。 境内には博物館があります。 ここの博物館にはあの「愛」の立物で有名な直江兼次の兜甲冑が展示されていました。 しかし博物館には人がまばら。 思わず博物館の方に 「直江兼次の愛の甲冑があるって表に出した方がもっと入場者が増えると思います」っということを控えめに伝えてみた。 (控えめすぎてうまく伝わっていなかったみたい。) あまりに人が少なくて思わず複製!?・・・って逆に疑ってしまうくらいでした。 下は上杉景勝と直江兼次の像です。 米沢の街の基礎をつくったのはこの二人と言えるのかもしれません。 直江兼次はもともとあった寺と越後から移転してきた寺をうまく配置するなど町割りの才能もあったようです。 しかしなんといっても忘れてはいけないのが越後の虎、上杉謙信です。 武田信玄との川中島の戦いも有名な武神! 謙信の遺体は甲冑を着せて甕に入れ、漆で密閉され最初春日山に埋葬されていましたが、米沢への移封にともない下の場所に埋葬、その後、現在の墓所へ移されてそうです。 下は上杉博物館、展示を通して米沢の歴史を振り返ることができます。 鷹山公の小説を読んだのは10年以上前。 養子として藩へきてから、部下との対立など、様々な障害をへて藩政を改革した足跡を改めて知ることができました。 再び鷹山公の銅像です。 アメリカ大統領 ジョンFケネディは来日した際に日本の記者に 「尊敬する日本人は誰ですか?」と訊かれ、 「上杉鷹山」と回答しました。 しかし、記者たちは誰も上杉鷹山のことを知りませんでした。 ケネディが鷹山公を知っていたのは内村鑑三が出版した「代表的日本人」 を読んでいたから。 この書籍では西郷隆盛や二宮尊徳、中江藤樹らも紹介されています。 上杉神社の奥にひっそりとたたずむのが春日神社。 上杉家の守り神で、上越の春日山からここへ上杉家と一緒に移ってきました。 火災により再建されてはいますが、鷹山公が藩政改革の誓いの誓詞をおさめたのもこの神社です。 ここをお参りするとなんともいえないすがすがしい気持ちになりました。 写真からも澄んだ感じが伝わるのではないでしょうか。 なせば成る・・・そのためにはまず自分に誓いを立てること。 そんな風に考えされられました。 あっという間に夕方。 レンタカーを返却するとホテルで休憩し、夕闇になってからやっと食事に出かけました。 ホテルで聞いてちょっと高級な方のお店に行こうとしたらそこは長い行列でとてもではないけれど並ぶ気になれなかったので、ホテルで聞いたもう一軒の庶民的な焼肉屋さんで米沢牛をいただきました。 肉汁がしみた野菜がうまい! 米沢の飲み屋街は駅前からちょっと離れていて川を渡らないといけない。 まだ旅は初日ということは無理は控え、お肉だけ食べてホテルへ戻りました。 BY 〇C+ |
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